目次
いつかまた
2013.4.22
マーリン
やぁ、お嬢さん方、ごきげんよう。
今日はみんなに伝えなきゃいけないことがあるんだ。
マーリン
実はね、このブログ今回が最終回なんだ。
ブログの最後に、今回が最終回でした、ってやるのはどうも好きになれなくてね。
今回が最後って伝えた上で、みんなに今回のブログを楽しんでもらおうと思って。
唐突でごめんね。
マーリン
さーて、最終回ってことで、
今まで登場したことのない人も含めて色んな人のところを回ってみよう!
私がしっかりエスコートさせてもらうよ。
さあ、じゃあ行こうか!
――騎士の塔 広間――
マーリン
はい、最初はこの4人に集まってもらったよ。
パーシヴァル、ボールス、ケイ、メドラウトの4人だね。
どういう選定なのかは敢えて言わないけど……。
マーリン
早速、4人に話を聞いてみようかな。
このブログも最後ってことなんだけど、なにかメッセージはあるかな?
じゃあ、パーシヴァルから。
パーシヴァル
おう、なんだかよく分かんないけど、最後ってのはさみしいなー。
あと、いつかちゃんと話をしてみたいかな。
だってさ、こっちの様子が見えてるってことだけど、
実際に話したりはできてないからさ。
だからいつか、直接会えるといいな!
俺、楽しみにしてっから!
マーリン
いやあ、関心したよパーシヴァル!
素晴らしいコメントだ!
この流れでボールス、よろしく!
ボールス
えーっと、これで会えなくなるのは私も寂しいと思っているよ。
私は今まで何回か登場したけど、
少しは貴女の役に立ててたのかな?
立てていたなら嬉しいな。
それと、寂しいけどね、悲しくはないんだ。
なんだろう、こういうのは予感っていうのかな?
何故だかわからないけど、また会えるって気がするんだ。
そして、次に会えるときは、直接貴女の顔を見て、お話をしたいと思ってるよ。
その時まで、私の事を覚えていてくれたらうれしいな。
マーリン
うんうん、さすがボールス!
わかってるねえ。
じゃあ、次からが不安なんだけど、ケイ行ってみようか。
ケイ
不安って、どういうことだよ、まったく。
……えーっと、なんていうか、
あんまいいとこ見せられなくて、ちょっと残念だったって思ってるよ。
妹の事もあってさ、まだやっぱ色々と整理がついてないんだ。
あんたにも、あんま優しくしてやれなくてごめん。
また今度があるなら、あいつにも、あんたにももっと優しくできるようになるよ。
その時まで、俺頑張ってみるから。
マーリン
……。
ケイ
なんだよ、マーリン。
俺なんか変なこと言ったか?
マーリン
い、いや、その逆だよ!
凄くよかったよ!
逆に面喰っちゃって、はは。
じゃあ、ラスト!
メドラウト頼むよ!
メドラウト
……。
別に、顔も見たことないお前の事なんて、何とも思ってないけど……。
ないけど……もし、お前が直接このキャメロットを訪れるっていうなら、
僕が案内してやってもいい。
勘違いするなよな!
ほんとにお前の事なんてどうでもよくて!
……ただ、僕は王子として、王家の血を引く者として、
客人の案内をするってだけの事だよ。
だから、今度は直接会いに来いよ。
ふん、どんなバカ面してるのか、楽しみにしとくよ。
マーリン
おお……。
メドラウト
なんだよ……?
マーリン
いやいや、みんなそれぞれのキャラに合ったいい挨拶をしてくれたから
感動していたんだよ。
さすが円卓の騎士、やればできる!
パーシヴァル
まぁねー♪
ボールス
調子にのらない。
パーシヴァル
ちぇっ。
マーリン
さてさて、私達は他も回らないといけないから、もう行くよ。
じゃあ、またね。
パーシヴァル
おう、またな!
ボールス
またね!
ケイ
また、な。
メドラウト
……ふん。
マーリン
さて、次はっと。
あそこに行ってみようかな。
――王宮大広間――
マーリン
はいはーい、大広間にやってきました。
ここには珍しいメンバーが集まっているよ。
イビス、ケット・シー、リャナンシー、ニムエ、モルゴース様の5人だよ
モルゴース
ちょっとマーリン。
なぜ私がこんな者たちと同じくくりなのかしら?
そもそも、人かどうかも怪しいものもいるようだし。
マーリン
ま、まぁ、色々な都合で!
ニムエ
ふん、私も納得がいかんぞ。
まったく、適当な男だな。
リャナンシー
そうだそうだ!
ニムエお姉様とリャナンシーだけでいいのに!
ね、お姉様。
モルゴース
失礼な小娘ね。
踏みつぶされたいのかしら?
イビス
……くだらない。
ケット・シー
私は何のためにここに呼ばれたのでしょうか。
マーリン
え、えーと、これは収拾つかなくなる前に進めた方がよさそうだ!
最終回を迎えてのメッセージをもらえるかな?
じゃあ、ケット・シーから!
ケット・シー
私からですか?
といいましても、どういったお話をすればいいのでしょうか。
貴女様とは猫の日に一度お会いしましたね。
あの日は楽しかった。
また、来年の猫の日も一緒に過ごせるといいですね。
このケット・シー、またお会いできる日を心よりお待ちしておりますよ。
マーリン
うん、ケット・シー、ありがとう。
じゃあ、次、イビス頼むよ。
イビス
……といわれてもな。
俺はあんたに会うのは初めてだから、あんたがどんな人間かもわからない。
だが、何か頼みたい事があるなら、俺の元を訪れるといい。
力になれることも多いだろう。
ただし、報酬はもらうからそのつもりでな。
マーリン
うーん、そういえばイビスは一回も登場してないんだった。
これは人選ミスだったかな……。
さ、次、リャナンシー頼むよ。
リャナンシー
……!
わ、わかった。
べ、別にお前の事なんて怖くないけど、
言うことを聞いてやろう。
そ、そう、お姉様の知り合いだから特別だぞ!
で、そこのお前、私はお前に会ったことがない上に、人間の女に興味はない。
つまり、もうお前と会うことはないだろうな。
ただ、どうしてもこのリャナンシーに会いたいというなら、
何か土産物でも持って来れば、話し相手になってやらなくもない。
いいか、お土産を持ってくるのを忘れちゃダメだからな!
マーリン
は、はい、リャナンシーもういいよ。
リャナンシー
もういいのか?
まぁ、この辺にしておこうか。
マーリン
じゃあ、次ニムエ。
頼むよ、なんか変な流れになってるから!
ほんと、頼むよ?
ニムエ
ふん、私を誰だとおもっている?
任せておけ。
やあ、お嬢さん。
お前、これで終わりだと本気で思ってるわけじゃないよな?
お前はきっとここに戻って来るよ。
そう、このニムエ様が言うんだから間違いない。
その時、気が向いたら色々助けてやろう。
とりあえず、ひと時の休息を。
マーリン
なんか、無駄に意味ありげなことを言ってるけど、
あんまり気にしないでね。
さて、じゃあ、モルゴース様、ラストお願いします。
モルゴース
私からあなたに伝えたい事なんて、何もないのだけれど……。
そうねえ、もしあなたがこのキャメロットを訪れる機会があったなら、
お茶くらいはご馳走してあげるわ。
夜の庭園で優雅にお茶を楽しみましょう。
でも、気を付けて。
あそこはたまに蛇が出るみたいだから、ね。
マーリン
な、なんか不吉に聞こえるのは気のせいだろうか……。
と、とにかく、みんなありがとう。
次もあるから、私たちはいくよ。
じゃあね!
ケット・シー
お気をつけて。
イビス
じゃあな。
リャナンシー
お土産わすれるなよー。
ニムエ
また、時が来たら。
モルゴース
ごきげんよう。
マーリン
ふぅ、なんとも濃いメンツだった……。
我ながら、選択ミスだった気がするよ。
さて、次は大人しい人たちのところに行こうかな。
――庭園――
マーリン
ギネヴィア様、お待たせいたしました。
エレインとマリーも待たせたね。
ギネヴィア
いいえ、いいのよ。
マリーやエレインともお話ができたし。
エレイン
き、き、緊張してます。
マリー
私も少し。
マーリン
確かにこの組み合わせだと、二人は緊張するよね。
まぁ、でもいい機会になったでしょ?
さて、それじゃ、本題といこうか。
それじゃ、エレインから頼むよ。
マーリン
ブログを見ているお嬢さんにメッセージをよろしく。
エレイン
えっ!私から?
えーっと、えーと、初めましてエレインです。
私は王宮ではなくて、城下の方に住んでるんですけど、
城下にもきれいな場所や、
おいしいお店がたくさんあるから、
もし、キャメロットに来たときは案内しますね。
私のお母さんのフルーツオムレツも是非食べて欲しいな。
待ってますね!
マーリン
なるほど、フルーツオムレツか……。
如何にも女性が好きそうな……。
これはチェックしておかないと!
じゃあ次、マリーお願いできるかな。
マリー
は、はい。
初めまして、私は侍女のマリーと申します。
姫王様のお世話を仰せつかっております。
もしキャメロットに来られた際には、是非王城にもお立ち寄りください。
精一杯おもてなしいたします!
お会いできるのを楽しみにしていますね。
マーリン
うんうん、是非私もおもてなしを受けたいところだね。
色々な意味で。
ギネヴィア
マーリン……。
マーリン
いやだなぁ、冗談ですよ。
さて、じゃあギネヴィア様もお願いします。
ギネヴィア
初めまして。
前王ウーゼルの妻、ギネヴィアです。
マーリンから話は聞きました。
このブログ……を通じて私たちの様子を見ていらっしゃると。
そして、それが今回で最後なのですね。
始まりがあれば、必ず終わりはあるもの。
でも、なぜかしら……貴女との物語はまだこれから、という予感があるの。
いつかまた、お会いしましょう。
その時は、お茶でも飲みながらお話が出来るといいわね。
私も楽しみに待っています。
マーリン
さすがギネヴィア様。
気品あふれるお言葉、胸に響きます。
さて、美しい女性達の元を離れるのは名残惜しいのですが、
私はまだ行かなければならない所がありますので、これで失礼しますよ。
ギネヴィア
ええ、気を付けてね。
エレイン
う、美しい女性達?
わ、私もはいってるのかな?
マーリン
もちろんだよ。
エレイン
はわ。
ギネヴィア
マーリン……。
マーリン
おっと、つい。
じゃあ本当に行きますね、ではまた。
マリー
貴女様のお戻りをお待ちしております。
エレイン
またね!
ギネヴィア
再会を楽しみにしているわね。
――キャメロット 郊外――
マーリン
やっ、待たせちゃったかな?
トリスタン
遅いぞ、皆待ちくたびれている。
マーリン
ごめんごめん、色々と回ってくるところが多くてさ。
ガウェイン
で、ここで何をしようってんだ?
マーリン
いや、別に何か特別な事をしようってわけじゃないんだよ。
ただ、最後はここでキャメロットの街を眺めながら締めくくるのもいいかな、
と思ってね。
モードレッド
珍しく感傷的じゃない。
マーリン
雰囲気作りも大切だからね。
さて、前置きはこの辺にして、
みんなも一人ずつ、お嬢さんに別れの挨拶をしてくれるかな。
じゃあ、ランスロットから!
ランスロット
私……ですか?
マーリン
そうそう、もうお決まりの流れじゃないか。
ランスロット
お決まりにされても困りますが……。
こほん。
君と初めて会ったのはいつだったろうか。
随分前だったような気もするし、つい最近だったような気もする。
思えば色々な出来事があったな。
騎士らしからぬ姿も見せてしまったかもしれない。
ランスロット
このブログを通じてしか会った事がないはずなのに、
どうも身近に感じていてな。
これが最後、というのは名残惜しい。
ただ、何時か何処かでまた会えるような妙な予感があるのだ。
だから、私からはこの言葉で締めくくらせてもらおう。
我が友よ、また会うその日までどうか健やかに過ごしてくれ。
君にまた会えるのを楽しみにしている。
マーリン
いやぁ、さすがランスロット!
なんとも優等生な感じだねえ。
じゃあ、次はガウェインにお願いしようかな。
ガウェイン
お、おう!
任しとけ!
ガウェイン
えーっと、あんたとは直接会ったことはないんだけども、
なんつーか俺もランスロットと一緒でよ、ダチみたいに思ってるよ。
色んな事を一緒にやってきた仲だもんな?
まぁ、全部がうまくいったわけではなかったけど、楽しかったぜ。
今度はランスロットの寝顔をスクープしてやりたいよな?
つーわけで、何時でもキャメロットに来いよ。
俺が出迎えてやるからさ。
っと、俺は湿っぽいのは苦手だし、言葉もうまくねえから、この辺にしとくわ。
また、バカやろうぜ!
マーリン
うまくまとめたじゃないかガウェイン。
さすがは円卓の騎士、やればできる!
じゃあ、次、そこの髭の人。
トリスタン
……おい。
なんで俺だけそんな紹介のされ方をされなきゃならんのだ!
マーリン
たんまたんま、冗談だよ!
いやあ、トリスタンはまたお堅いこと言いだすんじゃないかと思ってさ、
ほぐしてあげようと思って。
トリスタン
ふん、余計なお世話だ。
マーリン
じゃあ、改めて頼むよ。
トリスタン
こほんっ。
お前には大分恥ずかしい姿も見られてしまったからな、
このまま俺の前から姿を消そうなんて、甘いぞ。
マーリン
(サンタの事かな、ふふふ。)
トリスタン
どうも他の連中とも下らない事をしていたみたいだし、
俺が根性をたたき直してやらなければなるまい。
まずは、そうだな……森に釣りにでも行くか?
俺に付いてくるだけでも大変だぞ?
はは、とにかく……今生の別れなどとは、これっぽっちも思っていないという事だ。
しばしの別れと言ったところか、必ずこのキャメロットにまた来い。
この俺が待っているのだからな。
マーリン
なんか、やけにダンディな感じだったねえ。
相手が女性だからって張り切っちゃって、まったく。
トリスタン
ふん、なんとでも言え。
マーリン
じゃ、次は……ガラハッド頼むよ。
ガラハッド
ぼ、僕はいいよ。
こういうの慣れてないんだ。
マーリン
本当にいいのかい?
今生の別れではないかもしれない……
だけど、また会えるという保証もないんだよ。
君はそれでいいのかい?
ガラハッド
……ぼ、僕は……。
ガラハッド
僕は最初、マーリンの訳わからない冗談に付き合う気なんてなくて、
君の事も信じてなかったんだ。
本を通じて他の世界と繋がるなんて……。
でも、色んな出来事を見ていてくれたよね?
今は、僕も信じているよ。
こうして話している僕の言葉が、確かに君に届いているんだって。
だから、伝えるよ。
ずっと見ていてくれてありがとう。
そして、また会えるのを待ってる……。
マーリン
うんうん、やっぱり素直なのが一番だねえ。
いい感じだったよ。
ガラハッド
べ、別に僕は!
僕は……!
マーリン
はいはい、今になって恥ずかしくなっちゃたんだね。
そっとしておいてあげよう。
はい、次、モードレッドよろしく。
モードレッド
あのくらいで照れちゃうなんて、ガラハッド君はお子ちゃまだなあ。
さて、と。
俺から伝えることは、実はあんまりないんだよね。
それは酷いって?
いやいや、そんなことはないよ。
だって、わざわざ俺の口から伝えなくても、君にはもう分かるだろう?
君は俺の事をずっと見ていてくれたんだから。
君と俺はもうつながっているんだ。
だから、湿っぽいのもなし。
またおいでよ、その時は最高のエスコートをしてあげるからさ。
マーリン
なんというか……ちょっとイラッとしてしまった後に、
自分の胸に手を当てたい思いに駆られたよ……。
モードレッド
どういう意味さ、それ。
マーリン
いや、なんでもない!
さて、と、残るは私だけになっちゃったか……。
マーリン
まぁ、私もお別れなんてしたくないんだけど……。
この世界と別の世界を繋げるっていうのは、
世界の理をゆがめる所業なんだ。
ちょっとの間ならいいけど、そのままにしておくとどんな影響が出るか分からない。
だから、一旦ここでお別れだよ。
マーリン
今までありがとう。
私のくだらな……じゃなくて、色んな企画に付き合ってくれて。
本当に楽しかったよ。
……お別れをするのは辛い。
マーリン
でも、ニムエも言ってただろう?
君とはきっとまた会えるよ。
あの時は、本気にしないでなんて言っちゃったけど、
ニムエの言うことはほんとによく当たるんだ。
マーリン
だから、きっとこれで終わりじゃない。
また会えるよ。
この伝説の魔法使いマーリンが言うんだから間違いないさ。
……さぁ、もうそろそろ時間だ。
マーリン
みんな、こっちに。
最後はみんなで送り出そう。
トリスタン
最後ではないがな。
マーリン
はは、そうだね。
じゃあ、またねってことで送り出そう。
ガウェイン
おう!
ガラハッド
うん。
モードレッド
そうだね。
ランスロット
そうですね。
みんな
じゃあ、また会える日まで!
ひと時の休息を……!