- オランピア
- (何か針を刺そうとしてる……? い、痛そう……)
- 男の子
- 「うう……っ、先生は僕のことが嫌いでしょ……っ」
- 玄葉
- 「愛してるよ」
- 男の子
- 「嫌いだからこんな痛い注射するんでしょ……っ」
- 玄葉
- 「注射は誰でも痛い。でもな、俺はこれでも上手いって褒められたことあるんだぞ」
- オランピア
- (……『注射』! あれが!)
- 男の子
- 「うう……っ、先生なんて嫌い……っ」
- 玄葉
- 「はいはい、俺のこと嫌いでもいいから少しだけじっとしててくれ」
- 玄葉
- 「暴れると針が上手く刺さらなくて、ものすごーく痛い思いをすることになるぞ」
- 男の子
- 「ええっ!?」
- 玄葉
- 「というわけで静かにな」
- 男の子
- 「あのね、僕……健康だから、病気も怪我もしてないから……ちゅ、注射しなくても平気だよ……っ」
- 玄葉
- 「今日健康でも明日病気になるかも知れない。そのための予防注射なんだよ、さぁちくっとするぞ」
- 男の子
- 「……っう、うぅぅぅ……───っ!」
- 玄葉
- 「はい終わり。よく頑張ったな、偉い偉い」
- 男の子
- 「ぅ……ぅ……っ、注射しないなら先生のこと好きでいられるのに……」
- 玄葉
- 「次の検診もちゃんとこいよ」
- 男の子
- 「次は……痛くない注射で……っ! ありがとーございました!」