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久我深琴
「何だか変な汗をかいたわ。早く行きましょう」
加賀見一月
「汗、流してあげようか?」
久我深琴
「血を流したくなかったらさっさと行きなさい」
すれ違おうとした時、駆くんに手を掴まれた。
不思議に思い見上げると、唇が目に入った。
なぜかそこから目が離せなくなって、
まるで水の中にいるように時間が長く感じられた。
結賀駆
「……男にそんな冗談は禁止」
言葉とともに息がかかる。
その感触は、いつまでもわたしの耳に残った。
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