金魚達は既に神社に運び込んだ後だったようで、
おじさんと交代して私達は店番を始めた。
私の両親よりも、少し上だろうか。
母のこともあり、二人で仲睦まじく何処かに出掛けていく姿───というのが余り記憶にない。
顔を寄せ合うようにして覗き込むその姿が
微笑ましい。
思わず浮かんだ自分の考えに、耳まで熱くなる。