ぶつぶつと呟きながら裏庭を歩いてた時だった。
不意に、薄闇に青っぽい炎が見えた気がして躯が竦む。
少し先に目を懲らすと、誰かが何かを燃やしている。
黒っぽい人影は、小柄な男性に思えた。
私が不審に思った時だった。
その人影の足下に、鬼火のようにまた炎が灯る。
一つ、また一つ。
男の子だろうか、女の子だろうか。
夜目にはどちらにも見える。
そうしている間にも、その人の足下の炎は
いよいよ大きく燃え上がり、夜の裏庭を照らす。
まるで、鬼火のようだ。
不思議な色の炎が、彼の周囲で踊る。
得体の知れない───でも
目を離せない美しさがあった。
問われて、私はやっと気付いた。
形は少し違うけれど、朱鷺宮さんや尾崎さんのような制服を身につけている。