綿飴越しに顔が近付き、また心臓が跳ねる。
一瞬、どんなふうだったか問いそうになって
私ははっと言葉を呑み込む。
そう言って彼は綿飴を一口囓る。
綿飴が少しずつ、少しずつ溶ける。
私達の顔が少しずつ、少しずつ近付く。