2014年4月8日
新参組「S・M・Nについて話してみよう」
CATEGORY|三国広報部
- 今回のお題は、あなたはえす? えむ? えぬ? だ。
さあ、皆の意見を聞かせてくれ
- 素敵よ、お兄様!
- …………
- おいおい。無言でオレを睨むなよ、諸葛亮。
この状況はオレのせいじゃないぜ?
- ……では、誰のせいだ?
あのような意味のわからない言動をお二人が進んでするとは思えないが?
- だからって、全部オレのせいかよ
- 日頃のお前の行いのせいだな
- しょっぱなからひどい!
- 諸葛亮、これは今回の企画内容だ。そして私にはその進行役が任せられた
- 企画? 進行?
- この孫権、呉の君主としてこのくらいの進行はできねばと考えている。
お前たちには悪いが少し付き合ってもらいたい
- 大丈夫よ、お兄様! 私も進行補佐として盛り上げるわ!
- ああ。よろしく頼む
- うわー、何だかよくわからないが、孫権と尚香の奴、変にやる気だな
- …………
- だからオレを見るなって! 別に付き合えばいいじゃないかよ。
黄蓋のジジイもいるし、オレはもう諦めたぜ?
- 何……?
- 素晴らしいです、孫権様! 儂も応援しておりますぞ!
- !
- まあ! 大きな横断幕ね、黄蓋!
- 三日三晩かけて作った、超大作にございます!
- オレ……これ見た瞬間、初孫の晴れ姿を見に来たおじいちゃんかと思ったぜ
- 立派ですぞ、孫権様!
- …………
- な? もう諦めろよ、諸葛亮
- くっ……これも呉との親交のため……か……
- それで? 今回のお題は随分と不可解な内容だな
- ……ああ。あれは異国の言葉だそうだ。それぞれ解説しよう。
えすは、人や動物等に対し身体的、精神的に苦痛を与えて興奮する者のこと
- 何だそれ、やばくないか?
- えむは、人や動物等から身体的、精神的に苦痛を与えられて興奮する者のこと
- おいおい、こっちもかよ
- えぬは、自分が大好きな者のことだそうだ
- ……ちょっと待ってください。まともなものが一つもないのですが?
- おい進行補佐、こんなので大丈夫なのか?
- 大丈夫よ! お兄様なら!
- あー、うん。そっか……
- ……それで孫権様、これらの言葉の意味を知って
我々は何をすれば良いのですか?
- 自分がどれに当てはまるのかを答えてほしい
- ………………………………
- いや、黙ってないで何とか言ってやれよ
- うるさい
- そんな! 諸葛亮殿から答えがいただけないなど、
それでは孫権様の面目が立ちません! どうかお答えくだされ!
- ジジイ、必死だな……
- 当然じゃ! 孫権様を応援するのが儂の役目。
お前ももっと協力せい!
- ちなみに誰しも、この三つの内いずれかの傾向は
少なからず持ち合わせているらしい
- ふーん、じゃあ諸葛亮はえすじゃないか?
- ……おい、いきなり何を言い出す
- え? アンタが答えそうになかったから代わりに答えてやった……
- ほう……
- ひぃっ! 人を射殺すような目で見るなよ! だからえすだって言われるんだろ!
- 私は周瑜をいたぶっても興奮などしない
- いたぶってるのは認めるのかよ!
- ふん。お前が私の言うことを聞かないからだろう
- いやいや! だからってアンタのは怖いから!
アイツだっていっつも困ってたし
- は? 何故ここであいつの話が出るんだ
- だってアンタ、何かあればすぐ説教してただろ?
だからオレは心配で心配で……
- と言いながら変なちょっかいをかけて返り討ちにあっていたな
- って話をすりかえるなよ! 今はアンタが、えすだって話をしてるんだろ
- ほう……? ならば私にも考えがある
- え? ちょっと諸葛亮さん、さっきより目が据わってるんですけど……
- そこまで言うなら、今から本気でいたぶってやろう。
私が興奮しているか確かめるといい
- え、ちょ、待っ…………
- 孫権様、尚香様! これ以上聞いてはなりません!
- え? でも……周瑜、大丈夫かしら?
- 大丈夫だ。周瑜はこの程度のことには負けない
- お兄様! 周瑜のこと、信じているのね……
- ってオイ! そこのそっくり兄妹! のんきに会話してないで助けろよ!
- あ。そうよ、お兄様! わたしたちもお仕事しないと!
- そうだったな。では周瑜、己がどれにあてはまるのか答えてくれ
- 助けよりも進行を優先された!
- あら、強引な進行も時には必要よ?
- まだ不慣れなため、少し大目にみてくれると助かる
- では、孫権様。周瑜については私が答えましょう
- あ! さっきの仕返しとばかりに答えるな!
- うるさい。お前はもうしゃべるな
- うーん、周瑜はどれかしら? 女の子によく迫っているからやっぱりえす?
- ええ? 別に迫ってたからってえすになるわけ……
- …………
- 孫権様? どうされたのですか?
- そういえば……周瑜はよく猫族のあの人をいじめていたような……気がする
- え?
- まあ!
- あまり詳しくは覚えていないが……
- やはり……
- ええ!? やはりって何だよ!
- 周瑜貴様……嘆かわしいぞ!
- わあっ! 待て待て! さっきまで黙ってたのにジジイまで加勢するなよ!
- そういえば、殴り返されるほど嫌がられていたな。
ん? それとももしや、殴られるのが目的だったのか?
- わああ! 何言い出すんだ!
これ以上、オレを変なヤツにしようとするなよ!
- 諸葛亮殿!? それは……それほど頻繁だったのですか?
- 話しかけている中で、十中八九殴られていました
- まあ!
- 懲りない様子というか、むしろ喜んでいるようにも……
- 喜んでるってなんだよ! それに、そんなには殴られてないって!
- ああ、そうか。拳半分と蹴り半分か
- ……!
- 孫権! 絶句するなっ!
- 孫権様。これでは周瑜に都督を任せておくのは問題かもしれませんよ?
- そうだな……
- ! お、おい孫権……今の本気じゃないよな?
- さて、私はそろそろ失礼します
- あっ! 引っ掻き回しておいて帰るなよ! この状況をどうにかしていけ!
- ふん、自分でまいた種だ
- アンタがまいたんだろ!?
- いや、構わない諸葛亮。ここからは周瑜の今後を考え直す時間にさせてくれ
- ほ、本気か孫権!?
- 頑張って周瑜。一応、言い訳も聞いてあげます!
- 一応ってなんだよ!
- あら、だって私はお兄様の味方で、女の子の味方だもの。
周瑜があの方に迫って殴られてたなら味方できないわ
- ううっ……ひどい。ここにオレの味方はいないのか……
- ふっふっふ……安心せい周瑜。都督にふさわしくないと判断された場合は、
儂が一から鍛えなおしてやるからのう!
- ほう、それは是非やってもらえ、周瑜
- なに他人事みたいに言ってるんだ!
- 他人事だからな。あとは……私をえす呼ばわりした罰だ
- !? やっぱりひどいー!