物語

  • 蒼黒の楔 緋色の欠片3
  • 蒼黒の楔 緋色の欠片3
    明日への扉
『鬼斬丸』の封印から1年――。

季封村には夏が訪れ、
『玉依姫』を継ぐ春日珠紀と
『守護者』たちは
平和な日々を過ごしていた。

しかし、そんな日々が長く続くことはなく、

彼らが住む季封村は前触れもないまま
異変に襲われた。
一瞬にして玉依の関係者を除いて無人となり、

村からも出られなくなってしまう。

珠紀たちがこの異変を調べるなかで、

ある【鏡】が関わることがわかってくる。
それは鬼斬丸の封印で消え去ったと思われた
宿命の鎖だった。

ある者は大切な者を守るため、
ある者は生き残るため、

ある者は復讐のために
『世界の終わり』に挑む。

様々な組織や人物、思惑が交差しあい、

珠紀たちも『世界の終わり』を防ぐ戦いに
身を投じることになる。

何を正義とするのか、
本当に守るものはなんなのか、

そして珠紀が大切な人と共に下す決断とは――。
『世界の終わり』を防いだ戦いから半年。

鏡の関わる事件が解決したのち、

季封村には再び平和な日々が訪れていた。
そんななか、祐一や卓、慎司の協力で

無事に大学合格を果たした
珠紀や拓磨、真弘、遼の4名。
あとは卒業式を残すのみとなった学校生活。

それは……珠紀が季封村を離れることを
意味していた。

運命の楔から解き放たれたそれぞれの想い
そして、今、卒業のとき――。