???
「おーかーえーりー!」

いきなり白い衣装に包まれた男の子が私に飛びついてきた。

珠紀
「きゃっ!? だ、誰!?」
???
「まってたよー!」
珠紀
「ま、待ってたって、私を!?」

うんうんとうなずきながら、その子はうれしそうにすり寄ってくる。
そりゃあ、帰ってくるのは久しぶりだけど……。
知り合いにこんな子なんて……え?
その子の頭には機嫌良さそうにパタパタと揺れる大きな耳……。
そしてお尻からはフサフサのシッポが……。

???
「うんうん♪ さびしかったー!」

……この子、人間じゃないのかな?
ううん、このくらいの変身なら守護者のみんなもできるし……。