- 珠紀
- 「ひゃっ」
……手に持った荷物が邪魔で、抵抗……できない……。
- 遼
- 「どうした?」
- 珠紀
- 「ず、ずるいよ……こんなの……それに……」
息が、首元をかすめて……くすぐったいというか……。
- 遼
- 「もっと過激な方がいいか」
- 珠紀
- 「よ……よくない!」
息がかかるたびに体から力が抜けていく。
- 珠紀
- 「こんなの……反則……だよ」
- 遼
- 「なにがどう反則なんだ?」
- 珠紀
- 「あのね……遼、お願い……これ以上は本当にだめ……だめなんだから!」
これ以上、続けられたら……今でさえ、頭の中がぐちゃぐちゃなのに……。