- 真弘
- 「んごっ!? おい、どこに押しつけてんだ!」
- 珠紀
- 「どこって真弘先輩の口に……」
- 真弘
- 「そこほっぺ! 口はもっと下だもっと下!」
- 珠紀
- 「こっちだって恥ずかしくて目をつむってるんですから、上手く誘導してくださいよ」
- 真弘
- 「……あのよ、普通は逆じゃねえか? 俺が目をつむって、あ~~んってしてるところに、おまえが」
- 珠紀
- 「だ、だって! 言い出したのは真弘先輩なんですよ! あーーんなんて、こっちだって恥ずかしいんですから」
- 真弘
- 「…………」
- 珠紀
- 「……わかりました。しょうがないなあ、もう。目をつむって待っててくださいね」
- 真弘
- 「お、おう……」
やっぱり……手で食べさせてあげるなんて……うわ、恥ずかしいなぁ……。
ええと、次のチョコ次のチョコ……っと、私ってば、なにもこんな時まで目をつむってなくてもいいのに。
あ……あったあった……じゃあこれを……!
- 珠紀
- 「……えいっ!」
- 真弘
- 「ふんがっ! てんめええ! なんじゃあこりゃあ!」