物語

時は大正。
明治より西洋の文化を取り入れた日本は、大正に入ると大きな発展を遂げていた。
そんな中、銀行や貿易業など、ひと際派手な事業を展開する宮ノ杜財閥は、
日本を代表する財閥のひとつであった。

たった一代で財閥を築き上げた宮ノ杜当主、宮ノ杜玄一郎は、
ある日突然引退宣言をし、六人の息子のうち、
誰か一人に全ての財産を譲ると宣言した。

一方、貧しい家に生まれた少女はるは、
父の病をきっかけに工場を辞め、畑仕事に精を出す日々を送っていた。
そんなある日、宮ノ杜家関係者達との出逢いが、
彼女の運命を大きく変えることとなる。

宮ノ杜家で使用人として働くことになったはるは、
個性豊かな六人の兄弟たち、そして宮ノ杜を取り巻く人々に翻弄されつつも、
持ち前の元気で乗り切っていこうとするが……?