- ルパン
- 「大丈夫。俺を信じろ」
スマートな体形からは思いもよらないほどの、
有無を言わせない強い力で、彼は私を抱き寄せた。
私の毒が彼を溶かしてしまうのではないかと恐れ、
思わず身をすくませながら彼を見つめる。
けれど――。
- ルパン
- 「ほら、な。なんともねえだろ?」
- カルディア
- 「……うん……」
けれど彼は、
その場に似つかわしくない、
状況を楽しむような笑みを浮かべる。
- ルパン
- 「おいおい、そう硬くなるな。
せっかくの美人が台無しじゃねえか。
ゆっくりでいい。力抜いて、俺に全部任せろ」
- ルパン
- 「何も怖がることはねえよ。このアルセーヌ・ルパン、欲しい獲物は必ず手に入れる。
失敗の確率は、常に――ゼロだ」