- サン
- 「もし、ためらいがあるなら……
今からでも元の屋敷に帰りますか?」
- カルディア
- 「サン……?」
サンはじっと私を見つめていた。
遠く西日が沈みゆく中、
彼の優しい問いかけ。
それは初めて会ったときと同じようでいて、
あのときよりもっと寂しげな、透明な表情。
- サン
- 「この屋敷に住むとなれば……
もう、引き返すことはできません」
- サン
- 「皆を危険に巻き込まないために、
仲間達から離れて身を隠そうという、あなたが選んだ道は間違っていない」
- サン
- 「ですが……彼らを信じて、
これからも共に戦っていくという選択肢も、また間違いではないのです」