インピー

「よっ！　はっじめまして、かわいこちゃん！
白馬に乗った君だけの王子の登場だよー！」

ゴーグルを上げ、煤だらけの顔で彼は微笑んだ。

ルパン

「ま、悪いやつじゃねえから気にすんな？
見てのとおり、ただのへっぽこ技師だ」

インピー

「へっぽこはひでーなー。
抜群の技師にして、大発明家！
超絶美形な気品溢れる、違いのわかるイイ男！」

インピー

「そしていつか【月】に降り立つ男！　インピー・バービケーン！
現在全力で彼女募集中、よろしくー！」

カルディア

「……私はカルディア。よろしく」

インピー

「うわッ！　なになにー
よく見ると本当にかわいいじゃん！
俺、ミロのヴィーナスが絵から出てきたのかと思ったよー」

ルパン

「ミロのヴィーナスは彫像だろうが。相変わらずいい加減なやつだな」

インピー

「あ、俺のことはインピーって呼んでよね！　カルディアちゃん！」