- カルディア
- 「……ねえ、インピー」
ちらりと、穏やかな寝息を立てている
インピーの顔を見やる。
その顔は遊び疲れた子供のよう。
私は微笑んでトレイを脇へ置くと、
インピーの脇に屈みこんだ。
- インピー
- 「んん……」
彼の横顔が目に入る。
睫毛の1本1本。
そんな細部までもが目に見える距離。
- カルディア
- 「……私、時々心配になるの」
- カルディア
- 「あなたは一度集中し始めたら、もうそれしか見えなくなって……」
- カルディア
- 「休むことも忘れて、研究に没頭してしまうから」
- カルディア
- 「……本当は恋人の私が【無理しちゃ駄目】って、はっきり止めるべきなのかな」
- カルディア
- 「……どう思う、インピー?」
- インピー
- 「…………」
- カルディア
- 「…………」
- カルディア
- 「……でもきっと、止められない」
- カルディア
- 「どれだけ疲れていても、楽しそうに作業するあなたを見ていたら止められるはずがない」
- カルディア
- 「だって……夢に打ち込むインピーは、世界で一番格好いいから」