Code:Realize ~白銀の奇跡~

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2020/08/20
サンプルボイスの公開を終了いたしました。

Product Info.

タイトル
Code:Realize ~白銀の奇跡~ for Nintendo Switch
対応機種
Nintendo Switch™ /Nintendo Switch™ Lite
ジャンル
女性向け恋愛ADV
発売日
2020年7月16日
価格
通常版 6,930円(税込)
限定版 9,130円(税込)
DL版 6,930円(税込)
CERO
「B」(12才以上対象)
Nintendo Switch版 追加要素

クリア後の特典として、新規CGとエピソードをお楽しみいただけます。
「Sea side Story」――海水浴をテーマとする素敵な一幕にぜひご期待ください。

  • ※ルパン・ヴァン・フラン・インピー・サンの5人は「If Story -First Christmas-」の各ルートをクリアすると新規要素が開放されます。
  • ※ショルメは「After Story -Sholmès-」、フィーニスは「After Story -Finis-」をクリアすると新規要素が開放されます。
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追加エピソードをチラ見せ!
ルパン編
ヴァン編
フラン編
インピー編
サン編
フィーニス編
ショルメ編
カルディア
「……………………」
普段は衣服に隠されている、均整の取れた引き締まった体。
濡れた胸板が、彼の呼吸に合わせて艶めかしく上下する。
そんな彼が、こちらを潤む瞳で、まっすぐと見つめていれば――。
カルディア
「…………っ!」
心臓が不意に高鳴るのも、仕方のないことだと思う。
ルパン
「……どうした、お姫様? 急に目をそらしたりして」
カルディア
「そ、その……散々遊んだあとで、今更かもしれないけど」
カルディア
「ルパンの水着姿が新鮮で。目のやり場に……困ってる」
フランの顔に水鉄砲を当てたヴァンが、すぐさま跳躍。
次の小舟に向かうべく、猛スピードで泳ぎ始める。
この調子だと、ヴァンの一人勝ちになりそうだ。

しかし――。

そんな圧倒的な彼に、立ち向かおうとする、勇気ある存在がいた――。
インピー
「そ・う・は、させないもんねーー!
カルディアちゃんにいいところを見せるためにも!!」
インピー
「このインピーさんが、あのウォーターショットガン眼鏡を止めてみせる――……!」
ヴァン
「ふ、言ったな、ポンコツ技師。
止められるものなら、止めてみせるがいい……!」
フラン
「……どうかな? 泳ぐのとは、また少し違うと思うけど……」
フラン
「この浮き輪やボールがあれば、少なくとも溺れることはないと思うよ」
優しく語るフランが持ってきてくれた、大きな浮き輪に、恐る恐る身を乗せれば――。

今までにない感覚ではあるものの。
自分を支えてくれる【何か】があるという安心感に包まれる。
カルディア
「……うん。これなら怖くない」
カルディア
「ありがとう、フラン。
これで海を存分に堪能できる」
フラン
「ふふ。それなら、よかった。
浮き輪を持ってきて正解だね」
カルディア
「そんなに綺麗な光景なら、私も見てみたいな……」
インピー
「お、なら一緒に、思い切ってザブンと潜ろうぜ? カルディアちゃん!」
カルディア
「え?」
インピーの提案に、思わず目を瞬かせる。
カルディア
「そ、それは……確かに魅力的な提案だけど」
カルディア
「私はまだ泳げるようになったばかりで、潜水自体は未体験だし……」
インピー
「大丈夫、大丈夫!
君が溺れないように、しっかり俺がエスコートするからさ!」
サン
「……カルディアさんは、誰が優勝すると思いますか?」
カルディア
「…………うーん」
確かに【可能性】で考えるのなら、
今サンが言った二人が、最も有力だとは思うけど――。
カルディア
「誰が優勝【するか】というより……」
カルディア
「優勝して【ほしい】のは、やっぱり……恋人であるサン、かな」
サン
「…………おや。これはこれは」
サン
「思わぬ形で、嬉しい言葉を頂いてしまいました」
カルディア
「ふふ……
やっぱり大好きな恋人は、どうしても贔屓しちゃうから」
カルディア
「フィーニス、どうしたの?
砂遊び……もしかして、つまらない?」
フィーニス
「……姉さんのほうこそ、こんな子供じみた遊びなんて楽しめてないんじゃないの?」
フィーニス
「あまり泳げない僕に遠慮してるなら、気にしなくていいよ」
フィーニス
「あいつらと一緒のほうが、姉さんだってきっと楽し――」
カルディア
「フィーニス」
どこか物憂げな彼の言葉を、私はやんわりと制した。
カルディア
「何も沖に出て泳ぐだけが、海の楽しみ方じゃない」
カルディア
「私はただ海で遊びたいんじゃない。
フィーニスと一緒に遊びたかったの」
カルディア
「ショルメは、日焼け止めの薬を塗って来たの?」
ショルメ
「ああ……いや」
ショルメ
「……私としたことが、自分の分に関しては、すっかり失念していたよ」
カルディア
「……そんなことだろうと思った」
ショルメ、自分のことに関しては適当なことがあるから……。
ショルメ
「しかし私は男だし、そう気にするようなことでも――」
カルディア
「それは、ダメ。
ショルメの肌も綺麗なんだし、日焼けからしっかり守らなきゃ」
ビシリと言い放ち、私は荷物の中に入れておいた、例の薬を取り出した。