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食堂のドアを開けると、派手な帽子が視界に飛び込んできた。
その帽子の下には、ラピスラズリのような青い瞳。
とびきり美しい色をしているのに、ことのほか目つきが悪い。
カノン
「まったく、この世界にはこんな安っぽいお菓子しかないわけ?  ケーキやスコーンはないの?」
テーブルには寮の売店で見かけるお菓子がたくさん置いてある。どれも中途半端に手をつけていて、あまり行儀がいいとは言えなかった。
ルナ
「あなた誰?  どうでもいいけど、朝食はしっかり食べないと大きくなれないわよ」
カノン
「…………は?」
スノウ
「まあまあ二人とも、今日からクラスメイトなんですから仲良くしてください」