「ルナちゃんはバレンタインの準備をしてる？」

「バレンタイン？　私がそんなことするわけないじゃない」

「そうなの？　じゃあ、一緒に作らない？」

「え！？」

「だって、ほら。皆さんには日頃からお世話になっているし……
きっとルナちゃんからのチョコを楽しみにしていると思うの」

「そ、そうかしら……？　でも、料理とかしたことがないわ」

「大丈夫だよ、私も手伝うから。 それに、一緒に作ると楽しいし、嬉しいな」

「な、なによ、それ……！　じゃあ仕方がないから、私も作ってみるわ。
それで、愛日梨は何を作るの？」

「クッキー、マフィン、ブラウニーとかがいいなって思ってるんだけど、どうかな？」

「いちごはいれないの？　いちごのお菓子もあった方がいいと思うんだけど」

「じゃあ、いちごチョコマフィンとかどうかな？ あ、いちごチョコクッキーもいいかも！」

「両方いいわね！　でも両方なんて欲張りすぎかしら」

「そんなに難しくないから、両方作っちゃおうよ！
たくさん作って、みんなでお茶会がしたいな」

「それがいいわね！　じゃあさっそく準備をしましょう」

「うん！　ルナちゃん、皆さん喜んでくれるといいね」

「ええ、そうね」