Story
STORY
緑豊かな森に囲まれ、たくさんの人や動物たちがゆったりと暮らすヴェーク王国。
誰もがその美しさを称えるロズム城には、優しい王さまとお妃さまがいて、みんなを見守っています。
ですが、亡くなった側室との間に生まれたお姫さまは、決して中から開けることのできない、頑丈な塔の中に閉じ込められていました。
どうしてそんな目に?
城の兵士たちは様々なうわさ話を口にしますが、真相は誰にもわかりません。
ああ、なんて不憫なお姫さま。
でもお姫さまは、塔の外へ出ることができなくても、ちっとも寂しくありませんでした。
糸を紡ぎ、大好きな洋服を作りながら、自分を慕ってくれる動物たちと一緒に穏やかな日々を過ごしていたのです。
ところがある日、お姫さまの所へ王さまの弟がやってきて、短剣を手渡しました。
王と王妃は死んだ、お前もこれで胸を突き刺せ。
そう言って、死を迫ったのです。
お姫さまは震える手で短剣を取り、命令に従おうとしました。
そのとき、大好きなお姫さまを守ろうと、動物たちが一斉に襲いかかったのです。
深い森の中へ逃れたお姫さまの手に残されたのは、母親の形見の小さな袋と、お気に入りの本だけでした。
本当に困ったことが起きるまで、肌身離さず大事に持っていなさい。
形見を渡されたときの王さまの言葉を思い出したお姫さまは、恐る恐る中をのぞき見ます。
するとそこには、まるで美しい宝石のように輝く、七色の粉が入っていたのです……!
誰もがその美しさを称えるロズム城には、優しい王さまとお妃さまがいて、みんなを見守っています。
ですが、亡くなった側室との間に生まれたお姫さまは、決して中から開けることのできない、頑丈な塔の中に閉じ込められていました。
どうしてそんな目に?
城の兵士たちは様々なうわさ話を口にしますが、真相は誰にもわかりません。
ああ、なんて不憫なお姫さま。
でもお姫さまは、塔の外へ出ることができなくても、ちっとも寂しくありませんでした。
糸を紡ぎ、大好きな洋服を作りながら、自分を慕ってくれる動物たちと一緒に穏やかな日々を過ごしていたのです。
ところがある日、お姫さまの所へ王さまの弟がやってきて、短剣を手渡しました。
王と王妃は死んだ、お前もこれで胸を突き刺せ。
そう言って、死を迫ったのです。
お姫さまは震える手で短剣を取り、命令に従おうとしました。
そのとき、大好きなお姫さまを守ろうと、動物たちが一斉に襲いかかったのです。
深い森の中へ逃れたお姫さまの手に残されたのは、母親の形見の小さな袋と、お気に入りの本だけでした。
本当に困ったことが起きるまで、肌身離さず大事に持っていなさい。
形見を渡されたときの王さまの言葉を思い出したお姫さまは、恐る恐る中をのぞき見ます。
するとそこには、まるで美しい宝石のように輝く、七色の粉が入っていたのです……!
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