ルドヴィクを探して部屋の中を見回すと、長椅子に寝そべっている姿が目に入る。
近づいて顔をのぞき込むと、彼は静かな寝息を立てていた。
長椅子の上に寝そべっている格好が、犬の姿でいるときとそっくりで、私はつい微笑む。
だけど私は、いつものように背を撫でようと伸ばした手を慌てて引っ込めた。
私はもう一度、ルドヴィクの寝顔を見詰める。
それは見知らぬ青年の姿をしていたけれど、やっぱりどことなく面影があって……。
次第に愛しさが込み上げ、私はその長い髪に触れようと手を伸ばす。
すると、ゆっくりとルドヴィクの目が開いて――。