- ウキョウ
- (うわ、冷てぇ! こんな寒い日に頭から水かぶるなんて正気か!?
……まったく、バカかよテメェは!)
- ウキョウ
- 「……バカだけど、正気だよ。
今はオマエと揉めてる暇なんかないんだ。急がなきゃ……」
- ウキョウ
- 「俺は、今度こそ願いを叶える。
たとえ引き換えに俺が死の運命を引き受けることになってもね」
- ウキョウ
- (……なんでそこまでするんだよ。
どれだけ苦しんだら気がすむんだ。バッカじゃねぇのか!)
- ウキョウ
- 「バカだからね。彼女と一緒の未来の可能性だってまだあるって思ってる」
- ウキョウ
- (ムリだよ! ムリに決まってんだろ!
今まで何回繰り返したと思ってんだよ! ホント物覚えが悪いな!
どんだけ薄い可能性に賭けてんだよ、オマエは!)
- ウキョウ
- 「無理でもいいんだ。俺との未来が無理なら……。
彼女が生きる未来が守れればいいよ」