- 主人公
- 「っ……! トーマ、服羽織ってって言ったのに!」
- トーマ
- 「仕方ないんだって! 下はともかく上はパーカーなんだから……」
- 主人公
- 「あ……! そういえば……」
- トーマ
- 「俺もなんとか頭から被ってみたけど、
さすがに片手に手錠つけたままじゃどうしようもなくてさ……」
- 主人公
- 「それもそうだよね。ごめん、気付かなくって……」
- 主人公
- 「えっと、その……この場合は仕方ないから、手錠を外してもいい?」
- トーマ
- 「なんで改まって訊くの。おまえが自分で決めなさい」
- 主人公
- 「……じゃあ、外します。あの、私は外に出てるから」
- トーマ
- 「ちょっと待った。
手錠外して見張りもしないとか、俺、おまえの時にそんなことした?」
- 主人公
- 「……してないけど。だ、だからってこのままは、その……」
- トーマ
- 「……恥ずかしい? 小さい時は一緒にお風呂も入ったのに」
- 主人公
- 「小さい時と今とじゃ全然違うよ!」
- トーマ
- 「というか、それ以前にもう今更じゃない?」