- シン
- 「……おい、暴れるなよ」
- 主人公
- 「え?」
- 主人公
- 「……! シン!?」
- シン
- 「暴れるなって。ちゃんと掴まってろ、落ちる」
- 主人公
- 「だって、恥ずかしいよ……!」
- シン
- 「オレだって恥ずかしいっての。
けど仕方ないだろ。おまえ歩けないんだから」
- シン
- 「こんなとこ知り合いに見られたらいいネタだな。
特にサワとミネあたり」
- 主人公
- 「……重くないの?」
- シン
- 「重いよ。すげえ重い」
- 主人公
- 「や、やっぱり自分で歩く……!」
- シン
- 「それが無理だからこうしてんだろ。
いいから大人しくしてろよ。暴れられると余計に重くなる」
- 主人公
- 「…………」
- シン
- 「……これくらいで怒るなよ。冗談だってわかるだろ」
- 主人公
- 「顔が本気だった」
- シン
- 「……ほんとに重くないよ。
むしろ想像してたより軽かったからちょっと驚いたくらい」