- シン
- 『オレがこまめに連絡してれば、もっと早くおまえを見つけてやれたのに……ごめんな』
- シン
- 『誰もいない、出口もない場所で怪我してんのに飲まず食わずで……
あげく記憶もまだ戻ってなくてさ』
- シン
- 『そんな状況で1人きり取り残されたら死ぬほど不安に決まってるよな』
- シン
- 『いや、そうじゃないか』
- シン
- 『閉じ込められてなくたって、頼る人間のわかんない今のおまえは
いつだって1人きりと同じだよな』
- シン
- 『ごめん。オレ、ホントそういうとこ鈍い。
もっとおまえのそばにいてやらなきゃダメだった』
- シン
- 『次会った時、オレのことひっぱたいていいよ。思いっ切りな』
- シン
- 『つってもおまえ、そんなことできないか。じゃあ、すげえ甘やかしてやるから』
- シン
- 『オレに何させるかそこで楽しみに考えてればいいよ』
- シン
- 『この電話を切ったら、オレはすぐ動き出す。
警察にもトーマたちにも協力してもらう』
- シン
- 『だから心配すんな、絶対、迎えに行くから。――待ってろよ』