- ちょっ、俺が最後ってさ〜! いいんじゃない?
有終の美とはこのことだよね。
- 最後の最後に悪夢が来たな。これは、天化が司会をしろといったときに
おとなしくしなかったことが原因か。くっ……これならば、
天化を相手にしてた方が10000000000倍はマシだったな。
- ひどっ! あのさ俺が傷つくんだけど……むしろ俺としては、
犬っころに司会をされるよりもお前の方が面白いけど?
- はぁ、とっとと始めてとっとと終わらせよう。
そうだ、簡単なことじゃないか。まず第一問……。

ね、これって本編のネタバレにならないの?
当たり障りのないことを100文字以内で簡素に答えればいいと、俺は思うぞ。
え、100文字って少ないだろ……せめて4000000000文字くらいないと。
- 長い……長すぎる! 誰がそんなに長いお前の想いのたけを読みたいと思う。
そんな物好きが、この世にいるわけがないだろう。
もし、そんな奴がいたとしたらそれは……。
それは……?
絶滅危惧種だ。
- ははっ、絶滅危惧種って……ま、別に何人もいなくてもいいかな。
楊栴だけが読んでくれれば俺は満足だよ。
- ……お前、間違いなく三尖刀を突きつけられるぞ。
見ろ、鳥肌が立っただろう。
- え、楊栴が俺のために俺のためだけに三尖刀をつきつけてくるなんて嬉しすぎるよ。
その時の楊栴の脳内は100%俺で埋め尽くされているってことだろ?
むしろ大歓迎だけど。
- ま、前向きすぎる。
気持ちが悪いを通り越して何をどう言っていいのかが困る。
そう? お褒めの言葉と受け取っておくよ。
- ……はぁ、こいつとは意見が一致することはないな。
(がまんだ、がまんしろ太公望)
……で、楊栴への執着は何が原因なんだ?
原因って、人のことを病原菌みたいにいわないでよ。
似たようなものだろう。
わかってないな〜。
……(イラッ)お前のことなんぞ、わかりたくもない。
- まーま、そういわずに俺たち仙人は長い時間を生きてるだろ?
だからさ、面白いものに執着をするのは当然だと思うけどな。
この長い時間をどう有効活用するのか、ってこと?
- ようは、暇つぶしということか?
ならば、退屈しないように封神されてみるとかはどうだ?
- お前に? やだよ。……正直お前にどう思われようが構わないし。
ねえ、質問の答えはこれでいいだろう?
- そうか、俺もお前のことなんぞ。
どうでも良いからな、この質問はこれで終わりだ。
次はー!
- うるさい、待ってろ。
いままで生きてきて一番楽しいと思ったことはなんですか……だと?
こいつに聞くのか正気とは思えんな。

これって、生まれてからか?
- そうだな、そもそも快楽主義と謳われているお前は
常に楽しんで生きているんだろ?
そうだね、だから毎日が楽しい日々……かな?
そうだろうな。聞くだけ無駄だったな。
- え……ちょっと、質問あるんだからちゃんと聞いてよ!!
俺のことを待ち望んでいる人のために、お願いだからもっと突っ込んで聞いて!
あー、わかったわかった……面倒な奴だな
なんならこれくらい払うけど。
な、なんだと!!!
どうする?
- くっ、俺の弱いところをつけこみおって……
俺はお前が一番楽しいと思ったことはなんだ? 池を酒に変えたことか?
それとも、村を1つ滅ぼしたことか?
そうだね……どれかな。
悪趣味だな。
別にお前が言った中から選ぶとは決まってないだろ?
ならば、何がお前のなかで一番たのしかったんだ?
お人形候補と戯れたことかな?
あれが……か。
そうだよ。
- (こいつは封神しないと世のため人のため楊栴のためにならん。
むしろ今すぐ誰かこいつを封神しろ……)。
で? 変な顔してないでなにか感想は?
次の質問だ。
えーっ。
うるさい。

よし、これならば100文字で答えることができるな。さっさと答えろ!
えーっ。
あまり得意ではないが、変化の術を用いてお前に化け、適当に答えるぞ。
へぇ。それはそれで興味深いな……みてみたい。
それは、この質問を答える気がないとみなして問題ないか?
どうだろ?
一応、聞くが答える気はないのか?
- 答えてほしいなら、答えるけど?
そうだな、お前が俺にお願い蘇妲己♪ とか言ってみるとか?
絶対無理だな。 よし、質問者の権限でこの質問は飛ばしてしまおう……。
おいおい、質問者がそれでいいのか?
ならば、答えろ。
はぁ、わかったよ。これ以上、お前と話をしていてもつまらない。
それは、こちらの言い分だ。
- 楊栴をなぜ人形扱いするかだったよな……
そんなの人形にしたいからに決まってるからじゃないか。
…………
…………あれ? 無反応。
これが、最後の質問だ。
完全に無視!
お前は嘘をついたことあるか……。

どう思う?
ま、ついたことくらいはあるだろうな。
え、即答? 傷つくわー。
- お前を見て、嘘をついたことがないと言い出したら
それこそ熱があるんだろうお前! と聞きたくなる!
- 熱はないね、そうだね。
お前のいうとおり嘘の一つや二つはついたことがあるよ。
でも、それが何か?
ひらき直るな。
嘘が悪いことだなんて俺は思ってないからね。
後ろめたいとかも思わないのか?
- そうだね、思わないね。嘘なんてそれぞれだろ?
でも自分に嘘をつく奴よりは他人を欺く方がいいに決まってる。
……どういう理屈だ?
- 自分に嘘をつき続けるなんて、窮屈以外のなんでもないからな。
それなら他人についた方が何万倍もいい。
…………それは大事な人でもか?
…………
…………
知りたいの?
いや、遠慮する……お前とこの手の話をしても堂々巡りもいいところだ。
そう?
- ああ、質問は以上だ。俺はすごく疲れたからな。
明日の朝まで絶対に起こすなよ、そして蘇妲己! 朝まで問題を絶対に起こすな。
ええ? ご希望とあらば起こそうかな?
やめろ! 以上だ!
- あんなにカリカリしてるから栄養が身長まで回らなかったんだろうね。
かわいそうに……じゃ、お前が俺の元へ来る日を心待ちにしているよ♪