はいはい〜! 第4回目です。今回の回答者は僕、姫発がお送りします。
ちょっと、なにしてんですか! それは明らかにオレのセリフでしょ!
- え、そうだったんだ、ごめんね。……いや前回の最後に司会は犬っころって
言ってたから、てっきり哮天犬のことだと思ったんだ。
じゃ、一人で司会進行するのかなーって思ってた。
…………
…………
- な、何、考えてるんですか?
確かにそうもとれないかも…………いえ、全くもって取れませんよ!
- ははっ、そうだね。じゃ、始めてもらってもいいかな?
早くしないと時間がなくて、泣いてしまう人が続出するからね!
誰が泣くんですか。
え。楊栴と全国のお嬢様と国民。
すみません……もう、突っ込む気がしません。
- 自分で聞いておいてなんなんだい。それより。さ、天化。
無駄話は良いから早く全国のお嬢様方に僕の魅力を伝える集まりを始めよう。
- 誰のせいですか!? ……それになんかムカつきますね。その言い方。
はー、時間が無駄にすぎるのも嫌ですし、さくさく進めていきますね。
そのなげやりなところは、よろしくないと思うんだけどー。
- はいはい、では答えてくださいね。
大事な人の素敵なところを3つ答えてください。

大事な人の素敵なところかー。
いざ聞かれるとどう答えていいかわかりませんよね……。
- そうだね……。
まず、太公望の好きなところか〜。
- まず!? ……いえ、続けてください。
(まずって何人言うつもりだろう、尺がやばくなったら止めれば良いか)
- 太公望の素敵なところは、あの自信。
確固たる自信があるからみんながついていくんだろうね。
すごいよね、あの若さで。
別にそんなに若いわけじゃないですけど……太公望師叔については一つ目ですね。
- 後は、なんだかんだ口うるさいけど面倒見がいいところでしょ、
後はね努力家なところ!
太公望師叔が聞いたら泣きそうですね。
- はは、それはないねーあとは玉鼎さん。渋いよね〜あと楊栴が大好きなところが
良いと思う。 誰かが誰かを大切にしているところをみると嬉しくなるよね。 後ね、
武力があるけどそれを強い人にしか向けないところ、弱い人には優しいところかな。
わかります! 師伯の素敵なところですよね。
うんうん。天化は玉鼎さんにすごく憧れてるものね。
- そうですね、玉鼎師伯のいいところだったら100個くらいはいえます。
言っていいんですか?
それだと、僕の魅力を伝える時間がなくなるよ。
あ、すみません。じゃ次の質問をしてもいいですか?
まって。僕が大事だと思ってる人はまだいるんだ!
……ちなみにあと何人くらいですか?
とりあえず、西岐城にいる人と西岐の民だけは――
- さすがにそんなには待てません。
あと1人、2人にしてもらえませんか?
- うーん。そうだなぁ……。
楊栴は、美人ででもちょっとかわいいところがあって、
それで強くて頼りになるよね。
- そうですね、確かに美人できりっとしているのに
どっか頼りない人ですよね。
天化! そういうのは儚いっていうんだよ。
そ、そうなんですか?
- うん。あと天化は面倒見がいいよね。
なんだかんだと文句言いながらも最後まで付き合ってくれる。
あと、料理上手だし、子供の扱いも上手だよね。
ま、弟がいますから……そ、それより次の質問してもいいですか?
いいけど、天化照れてる? 照れてるの?
- 照れてません!
自己陶酔が激しい姫発さん……。自分の好きな箇所を答えてください。

僕の好きなところ……。
どうしたんですか?
どうしよう天化……自分のことを話すと時間が足りないんだけど。
一体、どれだけ話をするつもりですか!?
- ははっ、冗談だよ……そうだね。
やっぱり、顔の部位に足の長さとか、体の肉つきとか、いろいろあるんだけど。
……なんというか姫発さんらしいですね。
どこら辺が?
性格じゃなくて容姿のことをいう辺りです。
そうかな。
- とにかく、姫発さんが自分の容姿大好きなのはわかりました。
次の質問を……この質問考えてる企画者ってどんな人ですかね。

大好きな人が遠くに行ったんなら、僕は迎えに行くよ。
- そうですよね、姫発さんらしいです。
でも、もし居場所がわからなかったらどうするんですか?
そうだね。もし僕が納得していない別れなら一生懸命さがすかなー。
でも、相手がどう思ってるかとかいろいろあるでしょう。
- うーん。でも僕が納得してないってことは、向こうが僕の話を聞かずに
勝手に別れを告げた可能性が高いよね……。
そんなので別れるなんて絶対にやだよ。
ま、その考え方もありってことですね……。
突然、誰かがいなくなるって本当に辛いと思う。
き、姫発さん……。
天化……どうしよう。
はい?
太公望がもし僕に愛想を尽かしてしまったら……この国はどうなるだろう。
は?
この間、またしたんだ……。
またですか!?
うん。つい……太公望の外套のすそを踏んじゃって……。
師叔はどうされたんですか?
そのまま地面に【ゴンッ】って顔面から倒れちゃった。
師叔……かわいそうに。
だよね……。
とりあえず、終わったら謝りにいきましょう。
う、うん。
じゃ、最後の質問になります。

嘘かぁ……。
姫発さんからは想像ができませんね。
そうだね……あまり嘘はつかないかな。
ま、つきたくてつく人はいないですよね。
- あー、でも城を抜け出すときに架空の事件を作って
西岐城を大騒ぎにして、騒ぎのさなかに抜け出したりとか?
ね、ね、これって嘘になるのかな。
……そうですね。
- 仕事をしたくなくて仮病を使ったこととか?
ね、ね、これって嘘になるのかな。
……そうですね。
- は! この間玉鼎さんの部屋で那汰と悪戯したんだけど
言い訳に天化の名前を使ったのも嘘になるのかな?
- そう……はぁ!?あんたらのせいだったんですか?
あの日、師伯に意味も分からず悲しい目で見られてたのは!
あー、悲しい目で見られたんだ……。
- あの日から師伯があまり話しをしてくれなくなって……
オレがどんだけ辛かっ……ぐすっ。
- ああ、ごめん天化、僕がわるかったよ。
玉鼎さんにそんな顔をさせて話もしてもらえなくなったんじゃ、辛かったよね。
本当にごめん。
ううっ……。
あ、あとから玉鼎さんところに行こう、僕から理由を話すから。
そうしてもらえると助かります。
切り替えはやくない?
- そんなことはありません。
さ、師伯の部屋に行くことが決まったんです。
さくさくと進めますよ。
もしかして、僕だまされた?
- そんなことはありません。あと師叔のところにもいかないとですね……
そういえば、司会をまだやってないのって確か太公望師叔ですよね。
まー、あの人だったら問題ないでしょ……回答者は、はぁ……。
天化、どうしたの?
いえ、もう……この人ですよ。
うわー、太公望が血圧上がりそうだね。
では、太公望師叔の健闘を祈って。
合掌。