本作について

第一作「緋色の欠片」が発売されてから2016年で10周年を迎えました。
それを機に、本作は『緋色の欠片 10周年記念』として、集大成的な意味で制作したタイトルです。
サブタイトルの「おもいいろ(思色)」とは、
「緋色の欠片」に相応しい赤系和色名の一つから付けました。

今作では、PS Vita版の制作に伴いグラフィックを高解像度で見られるようにしました。
さらに、アドベンチャーパートの演出に調整を加え、「緋色の欠片」を完全リメイクしています。
これらにより、懐かしくも新しい「緋色の欠片」を感じてもらえるかと思います。

第一作である「緋色の欠片」、ファンディスク「緋色の欠片 ~あの空の下で~」に加え、過去シリーズで追加されたシナリオやショートストーリー、ゲームモード、さらにはPlayStation®3版「緋色の欠片 ~あかねいろの追憶~」のダウンロードコンテンツも全て収録しました。
これ1本で過去シリーズの「緋色の欠片」を楽しんでもらえればと思います。

主人公である春日珠紀は、両親の海外転勤に伴い
祖母が住まう母の実家がある山間の村に帰ることになった。

村に着いてから珠紀が目にしたのは、彼女だけに見える奇妙な生き物たち。
それらに襲われる珠紀を救う謎の少年、鬼崎拓磨。
そして、祖母に打ち明けられる秘密。

「貴女は、鬼斬丸を封印しなければならない。
玉依の血を継ぐ者として。貴女を呼んだのはそういうことなの」

―――玉依姫としての使命
この世に終わりをもたらすといわれる刀
【鬼斬丸】の封印が数十年ぶりに解け始める今、
それを再び封印すること―――

玉依姫としての宿命を受け入れる珠紀の行く末は―――。

鬼斬丸を巡る戦いが終わりを告げ、平穏な日々を過ごす珠紀たち。
玉依姫として覚醒した珠紀をやさしく包み込む日々……。

多くの謎が残される中、鬼斬丸の誕生秘話と
千年前に起こった真実が明かされる。

儚くも悲しい物語が、再び語られ始める。

その他、玉依姫就任に伴う秋祭りやバレンタインの章も収録。
珠紀は誰と過ごすのか。

何かとイベントの多い年末年始。
珠紀の周囲でも悲喜こもごものにぎわいを見せていた。
守護者たちが関心を寄せるのはただ一つ。

クリスマス……珠紀が選ぶのは、一体誰なのか。